サイマー!
競馬場に通うことに自信がついてきました。
「競馬がローカルから秋の中山へと舞台を移したとき、あるいは府中からの開催変わりのとき、ロマンもレジャーもくそくらえの「いざ勝負」と身構えるのは、たぶん私ばかりではあるまい」この一言は、恐らく競馬好きの方全員の気持ちを代弁していると思う。何となく他人に言いがたい競馬場通い。それが妙に自信が持てるようになる。本当にこの本は毎週競馬場通いの経験を持つもののために書かれたような本である。何しろ著者は30年間に渡って競馬場に通い続けているという人で、これは凄い。その日本競馬ファンの会長のような人が、日本の各競馬場とアメリカ、イギリス、フランスなど本場の競馬場の様子を描いている。いつにもまして楽しそうな文面は読んでるこちらも明るい気分になる。競馬場の細かな特徴も書かれていて、ひょっとすると見落としていたことも含まれているかもしれない。実戦でも役に立ちそうなエッセイである。競馬ファンの方にお勧め。とにかく全部競馬の話ですから、競馬ファン以外の方は要注意でしょうか。
ノリの良さが光る
馬券を買ったことは一度もありませんが、著者の競馬エッセーは、そんな私でも楽しく読めます。
小説やエッセーの原稿を書き、国内だけでなく海外の競馬やカジノに通う。それが楽しくてたまらないということが伝わってくるからでしょう。
ひとつひとつの話は短いので、通勤時間に読むのには最適です。
素人でものめり込む・・・
自分のことを振り返れば、競馬をしたことも、日頃興味を持つこともありません。それどころか熱狂的浅田ファンでもなく、『鉄道員』も『壬生義士伝』も読んだことがないのです。にもかかわらず、ことあるごとに読み返す2冊の本は『Cassino!』『Cassino!2』。浅田さんのギャンブルエッセイは、開高健の釣り紀行と並ぶ稀代の名品ではありますまいか。出版元が同じ集英社というのもおそらく偶然ではないような。この作品も、文庫になって初めてその存在を知ったのですが、はまります。




